「1度は富士山に登ってみたい」
「富士山のてっぺんで、輝く朝日を見てみたい」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、私たち夫婦で富士登山した時の思い出話です!

あの地獄の富士登山ね…。

富士山、登頂しました!
その時のお話をしていこうと思います。
夫婦で登頂!富士山を登山した思い出
夫婦で富士登山をしたのは、7~8年くらい前でした。

結婚する前だったね。
世界一周に行く前に、「先に富士山登っとくか」ってなったよね。

世界一周で、「死ぬかもしれないからな」ってなって。
当時の私達は「世界を周る前に富士山に登っておこう」と、その勢いだけ。
特に何か事前準備をするでもなく、登山経験もほぼないまま、富士登山を試みたのでした。

テレビで芸能人とかが、「富士山に登ったら世界観が変わる」というのをよく見ていて。
僕はそれに流されたところが正直あった(笑)

私は、『富士山に山頂で食べるカップラーメンがマジで美味い』って聞いて(笑)
しかし、今では夫は、富士登山に対しては不平不満しかない心境になっています。
さて、夫婦で富士山を登った私達にいったい何があったのでしょう。
順を追って説明していきますね。
富士山の登山のための準備
「世界一周旅行で日本を離れる前に」
「山頂で食べるカップラーメンが美味しいんじゃないか」
という動機で、富士山の登頂を思いついた、かつての私達。
先ほども触れた通り、当時、登山経験は学校の遠足程度でほとんどありません。
(その後、夫婦で高尾山に登りました。)

僕なんて、登山経験は300mの高さの山くらい。
「地元が一望できるぜ!」みたいな。

規模感違いすぎる(笑)
さらに、私達は富士山を登るにあたり、準備も適当でした。
いちおう、その時に持っているもので用意した軽装備だったのです。
防水素材の暖かい服装
登山シーズンの夏に登山しましたが、気温差が激しく、頂上近くになると雪が積もっていたりするので、脱ぎ着できる暖かい服装は必要です。

富士山、頂上は5度前後らしいよ。

めちゃくちゃ寒いよね。

どんどん寒くなってくる。どんどん気持ちも寒くなってくる(笑)

『100m上がるごとに、0.6度下がる』って豆知識あったけど、実際に『こんなに違う!?』って思うよね。
水、軽食
荷物の中には厚着できる服の他、水や登りながらつまめるような軽食も詰めました。

登山グッズは、いちおう、レンタルも1万円ぐらいでできるみたいだよ。

メチャクチャぼったくってくるやん!

もちろん、ちゃんとしたメーカーのやつだよ(笑)
トレッキングシューズ
当時の私達は世界一周旅行に行く計画があったので、トレッキングシューズを買い揃えていました。
富士山にも、このトレッキングシューズを履いて登山をしました。

たぶん、装備の中で靴が一番高かったの。
2~3万円するトレッキングシューズだもん。

僕のもそれくらいしたかもね。
本格的な登山準備はしなかった私達でしたが、やはりそれなりの値段はする靴は重要でした。
富士山の登山にかかる費用や時間は?
富士登山の交通費や宿泊代以外にかかる費用や時間などについて触れていきます。
課金制?富士山で買える杖
いよいよ、富士登山に挑んだ私達。富士山の5合目まではバスで行きました。

そこで確か杖を買ったんだよね。

そうね。スタンプを押してもらえるやつね。

そう、焼き印みたいなのを(笑)
登山が趣味の方はストックを持参している方も多いと思われますが、富士山では、5合目で「杖」が販売されています。
「金剛杖」と呼ばれており、価格は種類にもよりますが、800円から1500円程度です。
そこから1合ずつ登る度に、山小屋で焼き印を押してもらえるのです。

醍醐味だね。あの杖、いまだに持ってる。

あれ、チャンバラ用の棒じゃないからね。

たまにやってるけど(笑)

筋トレに使う棒でもないし(笑)
金剛杖は丈夫で太く、ちゃんと杖として使え、お土産・記念にもなる杖なのです。

しかも毎回課金しながら焼き印して(笑)

あれって毎回かかってた?

かかってたよ(笑)
杖を買うのにも、焼き印してもらうのにも毎回かかってた。
焼き印は、1合登るごとに、毎回300円ほどかけて押してもらっていました。

鬼のサブスクやな。
家族割もないの?

カップル割もないから(笑)
金剛杖に5~6個は焼き印を押してもらったと記憶しています。
8合目からが勝負!?富士山の登山

1合目ずつ写真撮ったの覚えてる?
最初すごく楽しい気分で登るじゃない。
5~6合目までの写真は、私達は満面の笑顔でした。
6~7合目までは歌など歌いながら、余裕だったのです。
しかし、8合目からの私達は、とても顔色が悪くなってきていました。

ずっと景色同じで、疲れてきたし。

だんだん道は険しくはなってくるよね。

高山病も、ちょっときたしさ。
あの頃って今と比べて体力がだいぶなかったわけだしさ。
夫は、今の方が身体づくりトレーニングをしていて体力があるくらいですが、当時はほとんど体を鍛えていませんでした。
また夫婦で富士山を登頂するにあたり、特別なトレーニングもしてこなかったので、8合目あたりからだんだん体力が持たなくなっていたのです。

若さと、気持ちだけで登ったからね(笑)

ホントにしんどいし、歩いて眠いのもあるし(笑)
辛くなった私達は、途中で会話が無くなってきてしまい、「もうちょっとだ!がんばろう」等、ひたすら励まし合って登っていました。

言ってたね、覇気のない感じで。

何か言ってないと、心が折れそうになったからね、最後の方は(笑)

1人だったら本当に辛かったね。
うしおがいて良かったわー。
富士登山はもし1人だったら「やめようかな」と心が折れてしまうくらいに、過酷になっていきます。
もし登るのであれば、夫婦や家族、友達など仲間は必須ですね。

でも、富士山来ちゃったし、杖買ったしさ。
課金させられてるからねー(笑)
「元を取ったろかい」って、なるよね。

元を取るかはわからないね。
上に行っても結局課金するんだから(笑)
課金システムに弱い夫は、元を取るためにもがんばったと言います。
富士山の山小屋の思い出
さらに、富士山では山小屋にも泊まりました。
山小屋に泊まるのも初めてだった私達。

山小屋も、めっちゃギュウギュウじゃない?
1人分もなかったくらいな感じだったけど。

そのくらいだったよね。

基本的には本当に休憩スペースって位置づけみたいだからさ。

カレー出たよね。
山小屋カレー。

やっぱり山小屋はカレーなんだなって。
夫はその後、世界一周旅行で、富士山の山小屋よりも劣悪な環境の場所に泊まりました。
トイレの扉が閉まらなかったり、便座がない宿。
さらに「これって殺人現場?」と思うほどの壁に大きな赤いシミがある部屋の宿に泊まったこともあったとのこと。
壁に赤いシミがある宿では、一緒に旅行した友達が金縛りにあったそうです。

それを考えると、富士山の山小屋がめちゃくちゃ豪華ログハウスみたいに見える(笑)
当時は富士山の山小屋に驚いてしまいましたが、バックパッカーとして世界一周旅行してみると、まだ良い環境に思えるとのことです。
いよいよ、富士山登頂!
ギュウギュウのすし詰め状態で驚いた富士山の山小屋。
けれど、山小屋で休んだおかげで、富士山に登頂できたわけです。
途中で本当に手を使って岩の上を登っていくみたいな「ガチの山登り」になりました。
ですが、とうとう私達は富士山に登り切ったのです・・・!

で、やっと登り切った!朝日に間に合ったー!と思ったら…

雲ってんの。
やっとの思いで、夫婦で登り切った富士山。
しかし、その日は曇っており、朝日が見れませんでした。

ゲシゲシして、「山踏んで壊したろか」って思ったよね(笑)

もう、「なんも見えねー」って(笑)
登頂は嬉しかったけれど、朝日が見えなくてちょっとショックでした。
私達は頂上でまた杖に課金し、そそくさと山を下りました。

それ以来、僕は富士山の悪口の申し子になってる。
「あれはろくなもんじゃないね。疲れるだけやね」って。

珍しい(笑)
しかし、登りは辛かったけれど下りは楽でした。
富士山で意外なところでかかる費用
富士登山でかかる費用ですが、多くのトイレは有料(100~200円)だったこともお知らせしておきます。

海外でも有料のトイレあるけど数十円くらいだし、そう考えると富士山のトイレは高いね。
両替所はなく、小銭がないと慌ててしまうので、事前に小銭は用意しておくと良いですね。
まとめ

富士山、また行きますか?

絶対行かない(笑)
さっきも言った通り、僕は富士山の悪口の申し子になってるから。

私も正直、1回でいいんじゃないかなって。
富士山の朝日も、よほどの確率でなければ見られないとのことです。
ただ、富士山に行ったことのない人は、登頂は貴重な経験にはなりますね。

富士山に登ったという人は、みんなポジティブなこと言うけどさ。
僕もポジティブな方だけど、素直になったら、『もう登らない、しんどいから』という感想かな。

でも、『富士山登頂証』みたいなのもらったじゃん。

それは素直に嬉しかった!
(大爆笑)

大人になっても、表彰されると嬉しいんだなって(笑)
富士登山、私達は「2度目はもういいかな」という感想です。
けれど、登頂証をもらって嬉しかったですし、登頂の達成感はありました。
「やっぱり1度は富士山に登った方が良い」という結論です。
まだ富士山に登ったことのない方、過酷なこともありますが、ぜひ夫婦で富士登山にチャレンジしてみてください!